TECCとは
中国語のコミュニケーション能力を測定する資格検定
TECC
中国語コミュニケーション能力検定(TECC:Test of Communicative Chinese)は、その名が示すとおり、中国語によるコミュニケーション能力を測定する資格検定です。
断片的な知識や高度に専門的な内容ではなく、実際にコミュニケーションする際の中国語運用能力を正確に測定するため、出題内容も日常生活やビジネスシーンでよく使われる中国語を素材として厳選しています。
しかも、その評価方法として、日本で初めて1000点満点の「スコア表示方式」を採用。きめ細かく能力を測定できるため、何度でも受験でき、学習の目標やペースメーカーとして活用できます。
2021年6月よりオンラインテストに移行しました。
従来よりも、より受験しやすく、スピーディーなテストに生まれ変わりました。
評価方法
1000点満点のスコア表示方式で評価。
検定終了後、5営業日後に認定証を発行します。
測定内容
中国語の実践的な運用能力、総合的なコミュニケーション能力を測定します。
難易度
初級者から上級者まで受験可能です。
等級別ではなく、1種類のテストで実施します。
出題傾向
日常的な中国語が中心。
リスニング問題・リーディング問題の2部構成で出題します。
TECCは客観的な測定法だから実力診断に最適!
実践的な中国語能力をチェックできます。
TECCで測定する能力は、実際のコミュニケーションで必要な中国語です。
断片的な知識ではありません。
日常生活やビジネスなど実践に必要な中国語の総合的な運用能力を測ります。
テスト分析理論に基づく「正確な指標」で継続的に能力を測定します。
試験結果は単なる点数ではなく、テスト分析の世界的基準となりつつある「項目応答理論 (Item Response Theory)」による統計処理を行った「スコア」です。ですから、実力が500点の人は何度受験しても500点に近い「スコア」になります。
膨大なデータに裏付けられた信頼性の高い指標だからこそ、社会的にも認められる個人の能力値たり得るのです。
初級者から上級者までの実力を1000点満点で測定します。
TECCは易~難までの問題をバランスよく出題した1種類のテストで行われます。
このため、あらゆるレベルの人が受験できます。
「〇級合格」の検定試験は、不合格だとせっかく試験を受けたのに実力がわかりません。
しかし、TECCは、0~1000点のきめ細かなスコアで表示しますから、受験者一人一人の実力の度合いが詳しくわかります。
さらにスコアはA~Fの能力別レベルで定義づけられていますので、現在の実力状況をより具体的に把握することができます。
多くの企業・団体がTECCを活用中。だから、就職に強い!転職に強い!
TECCは「中国語によるコミュニケーション能力を測定する」との趣旨に協賛した34社の有名企業と共に検定試験をスタート。
その後もTECCを活用する企業・団体は増え続け、今や学生からも人気の企業や地方公共団体の多くが、採用・昇進・海外派遣要因の選考や社員教育・研修など「中国語の定期健診」として幅広く活用しています。
TECCの問題は、実際に目にし、耳にし、口にする中国語が素材
TECCの問題そのものは、中華人民共和国で使用される普通話(共通語)です。
しかし、問題の説明は日本語なので安心です。
TECCは、中国での日常生活で、実際に目にし、耳にし、口にする中国語を素材にした「8パターン」の出題形式により、総合的な中国語コミュニケーション能力を測定します。
TECCはコミュニケーション能力を正確に測定するために、これらの能力が測定できる問題で構成されています。
TECCで診断できる総合的な中国語コミュニケーション能力
音声弁別能力
文法力
語彙力
読解力
会話形成力
難解力
TECCの問題構成
リスニング
第1部 基本数量問題 【10問】
日付や時間、電話番号など会話でよく使われる数字を聞いて正解を選ぶ問題です。この部のみ、中国語の音声が2回読まれます。数字はもちろん、お金・重さ・時間などに関する単位の言い方も熟知することが必要です。
第3部 会話形成問題 【20問】
甲乙2人の会話が展開されます。次に続く言葉を選ぶ問題です。前半は甲の発話に対する乙の答えで2句目を選ぶ問題です。相づち言葉をたくさん覚えておくと、便利です。後半は甲乙2人の会話が読まれ、その後に続く甲の言葉は何か、という3句目を選ぶ問題です。登場する2人の関係や会話の流れを推測・理解し、次のひと言を選択します。
第2部 図画写真問題 【20問】
絵や写真に対する4つの説明文が読まれ、その中で最も適切な説明を選ぶ問題です。絵や写真にある情報をいかに早く正確に把握し、中国語で想起・表現できるかがポイント。
第4部 会話散文問題 【20問】
会話や散文をまず聞き、それに関する問いに対して適切な答えを選ぶ問題です。前半は会話の流れをとらえ、情報のポイントをつかむ練習を。後半では、様々な分野から出題されるので、ニュースや案内放送など、長文を聞く練習をしましょう。
リーディング
第5部 語順問題 【10問】
与えられた語句を文中のどの位置に挿入すべきか、最も適切な位置を選ぶ問題です。副詞・前置詞・助動詞などの機能語の働きに注意。語順は文法と語感の総合ですから、黙読だけでなく口で唱えてみる練習も有効です。
第7部 語釈問題 【20問】
文中の下線部の語句とほぼ同じ意味になるよう語句を選ぶ問題です。字面からでは誤解しそうな語がよく出されます。4つの選択肢は互いに類義語になっていることもしばしば。微妙な意味の違いにも注意しましょう。
第6部 補充問題 【20問】
文中の( )内に挿入する語句として最も適切なものを選ぶ問題。前半は単文、後半は文章です。文の骨組みをとらえること、語彙を増やすことが必要です。四字成語・定型呼応形式などもチェックしておきましょう。
第8部 読解問題 【20問】
長文を読み、それに関する設問に対して最も適切な答えを選ぶ問題です。300字~500字と文字数が多いため、いかに早く理解し、正確に答えられるかがポイント。題材も豊富なので、日頃から新聞や雑誌で長文を読む習慣をつけ、語彙を増やしましょう。